ボルゾイの飼い方まとめ!特徴やしつけ・気をつけたい病気

犬種
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ボルゾイは、ロシア原産の大型犬で血統症の発行を行っているJKC(一般社団法人 ジャパンケネルクラブ)によると、理想体高がなんと雄で75~85cm、雌で68~78cm。

体重はそれほど多くはないものの、体高としては大型犬の中でも群を抜いた高さです。

今回は、美しい体のラインや穏やかな性格、ふわふわとした被毛で人気を集めるボルゾイの飼い方や特徴・しつけについて、実際に飼っているボルゾイの写真とともに紹介していきます!

ボルゾイの基本情報

ここでは、血統証発行を行なっているJKC(一般社団法人 ジャパンケネルクラブ)の情報を参考に、ボルゾイの基本情報を紹介します。

なお、平均体重や理想体重はJKCで情報公開されていないため、一般的な見解となりますがボルゾイの体重には個体差が大きいのが特徴です。

  • 正式名称:ボルゾイ (英語表記:BORZOI)
  • 理想的な体高:雄:75~85cm 雌:68~78cm
  • 原産地:ロシア
  • 一般的な性格(個体差あり):静かで穏やかな犬が多い・ハウンド系のため走っている動物などを見つけると興奮しやすい・視覚が鋭く、遠方を見ることができる犬が多い
  • 平均的な体重:雄:35~45㎏程度 雌:27~40㎏程度

●参考元:JKC(一般社団法人 ジャパンケネルクラブ)公式サイト「ボルゾイ」

ボルゾイは飼いやすい?注意すること

ボルゾイは一般的に穏やかな性格の犬が多く、性格面だけ配慮すると飼いやすい犬種だと言えますが、運動量には十分注意が必要です。

ここでは、ボルゾイを飼うときに注意したいことをご紹介します。

ボルゾイには他の大型犬より多くの運動が必要!

ボルゾイはハンティング犬として使われていたため、多くの運動量を必要とします。散歩だけではなく、広い庭などある環境で育てるのが理想です。

庭がない家の場合は、ドッグランなどで十分な運動をさせてあげましょう。ちなみに、ボルゾイに必要な運動量目安は、1日2回、各60分程度ですが散歩であれば一緒に軽く走る程度の運動が必要です。

私の場合は、気分転換をさせるために朝晩の1日2回30分程度の散歩に行って、庭でボールを投げたり、自由に走らせる時間を少なくとも1日2回はつくっています。

運動量が多すぎても少なすぎてもストレスの原因になる

運動量が多いボルゾイですが、同じ犬種であっても個体差によって適切な運動量は異なり、個々の犬の様子を見ながら運動量を調整してあげることが大切です。

疲れている場合は休ませて運動量を調整するなど工夫をしましょう。また、ストレスによる問題行動はどんなに穏やかな犬種でも生じます。

ストレスがたまらないようにボルゾイに適度な運動をさせて、休む時間と活動する時間のメリハリを作ってあげることが大切です。

  • 運動時間を確保する
  • メリハリのある生活

熱中症対策はボルゾイには必須!

ボルゾイは、ロシア原産の犬種ということもあり、暑さに弱いのが特徴です。そのため、熱中症対策には細心の注意が必要です。

我が家には、ボルゾイの他にドーベルマン、ゴールデンレトリバー、ボーダーコリーがいますが、たくさん走ると、冬でも他犬種より圧倒的に早く「ハアハア」と息を荒くして体温調整を始めます。

夏場だけでなく、天気の良い日や暖房の効いた室内などの温湿度管理には注意しましょう。

なお、熱中症は温度だけでなく、湿度が高い環境でも発症リスクが高まるので注意が必要です。ボルゾイの場合は、室内温度を20〜21度程度、湿度を50〜60度程度にしてあげることをおすすめします。

また、運動量が必要だからと言って、暑い日や暑い時間帯に過度な運動をさせないように十分注意しましょう。

ボルゾイが注意したい病気

ボルゾイは、大型犬の中では悪性腫瘍を中心とした命に関わる病気が少ないのが特徴ですが、胃捻転症候群には十分注意が必要です。

胃捻転症候群になってしまうと救急で手術が必要となり、少しでも治療が遅れると命に関わるため十分注意しましょう。

命に関わる胃捻転症候群(胃拡張胃捻転症候群)

ボルゾイは胸部分が深いため、バーニーズ・マウンテン・ドッグやセント・バーナード、ニューファンドランドといった超大型犬がかかりやすい胃捻転症候群になりやすいのが特徴です。

胃捻転は、何かしらの原因によって胃が拡張してしまい悪化することで、胃が捻じれてしまう病気です。空気が外部に出ずに、胃が拡張して胃捻転を引き起こしますが、実際に胃が捻れてしまう明確な理由は解明されていません。

胃捻転になった状態で治療が遅れてしまうと命を落とす危険性が高いので、以下のような初期症状に早く気づくことが大切です。

  • 吐きそうになるが吐けない様子
  • 急な腹痛(丸まって動かないなど)
  • ウロウロして落ち着きがなくなる
  • 腹部がぱんぱんに張っている
  • 床を異常に舐める
  • 普段以上によだれを垂らす

愛犬に上記のような症状が見られたら、至急動物病院に胃捻転症候群の可能性がある旨を電話で説明して、獣医師の指示に従ってください。

なお、胃捻転症候群の根本的な原因は分かっていませんが、ボルゾイと暮らすときは胃捻転症候群予防のために以下の点に注意してあげてください。

  • 食前と食後は運動をさせない(食事の前後はそれぞれ2時間は運動をさせない)
  • 早食いや水のがぶ飲みをさせないように対策を行う(早食い防止のスローフィーダーの活用など)

なお、胃捻転を繰り返すボルゾイの場合は、胃の固定手術を行うことで予防することができるので、獣医師と相談すると良いでしょう。

白内障を中心とした目に関わる病気

ボルゾイは、若くして白内障非加齢性白内障)になることがあります。これを、若年性白内障とも呼びますが、老犬期に発症する白内障よりも進行具合が早いのが特徴なので、早期発見が大切です。

一般的に犬の健康診断は最低でも年に一度行うことが理想ですが、健康診断の時に目の状態も検査してもらいましょう

若年性白内障の場合は、老犬きの白内障同様に症状の進行を遅らせるための点眼薬を使用しますが、点眼薬はあくまで進行を遅らせる目的のため、改善することはありません。

若くに発症して進行が早いと失明する危険性が高いため、手術を行うか否かについて獣医師と相談すると良いでしょう。

なお、ボルゾイは白内障以外にも遺伝子的な要因で(生まれつきの要因で)目の病気にもなりやすいので注意が必要です。

垂れ耳の犬に多い外耳炎

ボルゾイは、一般的に垂れ耳の犬が多いため外耳炎になりやすいのが特徴です。

犬の外耳炎は、一般的に初期段階で点耳薬を使用することが大切ですので、早期に発見できるように定期的に耳が以下のような状態になっていないか確認してあげましょう。

  • 耳から異臭がする・耳の汚れがひどい(耳垢)
  • 耳を気にしたり触らせない(痛みがある)
  • 後脚で耳を掻いたり首を振る、床につける(痒みが生じている)

症状が進行していくと耳閉感や難聴、発熱などを伴うケースがあるので、たかが外耳炎と油断せずに愛犬のQOL維持のために早期発見に努めましょう

なお、予防には耳の掃除が有効ですが、犬の耳掃除に慣れていないと逆に耳の内部を傷つけてしまい外耳炎の発症リスクを高めてしまうことがあります。

犬の耳の構造は複雑で、特にボルゾイは体が大きいわりに耳の中が小さい犬が多いので、耳掃除に慣れていない方は獣医師に耳掃除を依頼することをおすすめします。

その他、高湿度にも注意が必要。愛犬の生活空間は50〜60%程度の湿度に保つことができるように、管理してあげることが大切です。

ボルゾイのしつけ方法

ここでは、ボルゾイのしつけの適切な時期や行なっておきたいしつけについて紹介します。

なお、ボルゾイに限った話ではありませんが、愛犬のしつけは早ければ早いほど良いのですが、焦ってしつけを行うのは禁物。

犬の集中力は一般的には15分以下だと言われており、子犬については5分程度の褒め伸ばしのしつけが効果的です。1日に何時間も行うのではなく、長い目でじっくりとしつけを行いましょう。

ボルゾイのしつけは早ければ早いだけ良い

ボルゾイに限らず、犬のしつけは早く開始できればできるほど良いでしょう。しかし、迎え入れたばかりの犬の場合は、新しい環境に慣れるまで精神的ストレスが大きくかかります。

ボルゾイを家族に迎え入れて1ヶ月程度は、何より愛犬との適切なコミュニケーションとストレス対策を優先して、新しい家庭環境に慣れてもらいましょう。

1ヶ月程度して、ボルゾイが新しい家や家族に慣れてきたらしつけを始めることをおすすめします。

ボルゾイに積極的に行いたいしつけ

ここでは、ボルゾイに特に行なっておきたい3つのしつけについてご紹介します。犬にとって大切なしつけは多いのですが、大型犬である以上は人や他犬に危害を与えないようにすることが何より大切です。

「オスワリ・マテ・フセ」などの静止姿勢になるしつけやアイコンタクト、引っ張り癖防止のしつけなどの基本的なしつけはもちろん、以下の3つは必ず行うようにしましょう。

子犬期に必ず社会化を行う

ボルゾイは一般的に大らかで優しい犬が多いのが特徴ですが、大型犬の中でも特に体が大きな犬種ですので、他犬や他人に攻撃してしまうと大変な事態になってしまいます。

そのため、他犬や他人に慣らしたり様々な音や環境に適応できるようにするために、社会化はワクチン接種後、できるだけ早く行うようにしましょう

なお、犬の場合は生後3週間〜12週間が「社会化期」とされ、この時期は様々な環境に対する適応能力が高いので極力この期間に十分な社会化を行うことが大切です。

子犬期に社会化がしっかりとできないと、恐怖心や驚き、攻撃性から他人や他犬に怪我をさせてしまうリスクが高まるので、社会化についてはしっかりと考えておく必要があります。

社会化のしつけでは、犬や人に慣らすことはもちろん、ドッグカフェやドッグラン、公園など様々な場所で色々な音や匂いに慣らすことが大切です。

飛びつき防止のしつけを行う

先述でもご紹介しましたが、ボルゾイは大型犬の中でも体高が高いので、悪意がなくても飛びついた拍子に他人や他犬に大怪我をさせてしまうリスクがあります。

嬉しくて飛びついただけでも人が転倒してしまうことがあるので、以下のような飛びつきのしつけは必ず行いましょう。

  • まずは「オスワリ」・「マテ」・「フセ」のしつけを行う
  • 人や他犬に飛びつこうとした時に、「オスワリ」・「マテ」・「フセ」のような犬が静止するコマンド(合図)を出す
  • 家族や友人に協力してもらい、実践練習を行う

なお、上記のような基本のしつけができていても、いざというときにテンションが上がってしまって飼い主さんの言うことを聞かない犬も多くいます。

上記しつけに合わせて、愛犬と適切な上下関係を構築していざというときにしっかりと言うことを聞くようにすることが大切です。

甘噛みを習慣化させない

ボルゾイのしつけで大切なことは、子犬期の甘噛みを習慣化させないことです。

犬によって個体差がありますが、一般的に4~6ヶ月齢程度から歯が生え変わるため子犬期は歯の痒みが原因で甘噛みがひどくなる傾向にあります。

成犬になってからも噛み癖が続いてしまうと、人を噛んだり他の犬を噛んで怪我をさせてしまうリスクがあるので、甘噛み対策はしっかりと行いましょう。

なお、噛み癖のしつけでは、噛むこと自体をやめさせるのではなく噛んで良いものと悪いものの判別ができるようにしつけを行うことが大切です。

子犬期の歯の生え変わりによる痒みが原因で噛んだり、犬はストレス発散で何かを噛むことがありますが、この行為自体は全く問題ではありません。

人の手を噛んでしまう時は「痛い!」・「ダメ!」と言って噛んではいけないことを教えて、犬用の噛むおもちゃなど、噛んで良いものを代わりに与えるようにしましょう。

ボルゾイを適切な環境で育てよう!

今回は、ボルゾイの基本情報や病気を中心に注意したいこと、しつけ方法など紹介しました。

ボルゾイは一般的に運動量が多いので、運動できる環境を準備してあげることが大切です。熱中症や胃捻転症候群を中心とした病気予防対策と、他人や他犬に危害を与えないしつけ対策をしっかりと行いましょう。

この記事を書いた人
望月 紗貴

ドッグトレーナーとして勤務していた経験を持つ。
現在は「BOWWOW Info.」の代表で、ペット用品開発コンサルタント、フードの配合設計を主に行っている。
■保有資格
「犬の管理栄養士」「ペット看護士資格(マスターライセンス)」「ドッグトレーニングアドバイザー」など。

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