バーニーズ・マウンテン・ドッグの飼い方まとめ!特徴やしつけなど

犬種
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バーニーズ・マウンテン・ドッグは歴史が古い犬種で、力があるため荷物を引っ張ったり、ガードドッグとして活躍するなどして人々と暮らしてきた犬種です。

また、車や運送機関の発展により活躍場所が狭まったことが理由で歴史的に絶滅寸前になりそうでしたが、スイスのバーニーズ・マウンテン・ドッグ愛好家たちによって、新たに繁殖がされるようになって現代の家庭犬であるバーニーズ・マウンテン・ドッグが存在すると言われています。

性格が非常に温和な犬が多いのが特徴ですが、自立心が強く頑固な一面もあります。

それでは、バーニーズ・マウンテン・ドッグの飼い方や特徴・しつけなどについて確認してみましょう!!

バーニーズ・マウンテン・ドッグは飼いやすい?注意すること

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、温厚な性格の犬が多いのが特徴です。無駄に吠える犬も少ないので、愛情を持って人の子育てのような感覚で適切な関係を築くことができれば、飼いやすい犬種です。

  • 自宅にある程度のスペースが必要
  • 運動量に注意が必要
  • 早めの社会化が必要
  • 破壊行為に要注意
  • 時間と金銭的な余裕が必要
  • かかりやすい病気

自宅にある程度のスペースが必要

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、大型犬の中でも超大型犬と言われることもあり非常に体が大きいのが特徴です。

血統証発行や犬種標準を定めているJKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)では、オスで理想体高を66~68cm、メスで60~63cm(※1)としています。体重については規定がありませんが、一般的にはオスで41~54kg、メスで32~45kg程度です。

しかし、個体差によって大きく異なり、60kgを超えるバーニーズ・マウンテン・ドッグも多くいます。ちなみに、私の家族であるバーニーズ・マウンテン・ドッグはメスで体重42kgでした。

そのため、一緒に過ごす自宅にはある程度広いスペースが必要です。バーニーズ・マウンテン・ドッグは子犬期以外は室内フリーで飼う飼い主さんが殆どですので、自宅に十分なスペースがないと飼育は難しいでしょう。

(※1)参考:一般社団法人ジャパンケネルクラブ|2G:使役犬 バーニーズ・マウンテン・ドッグ

運動量に注意が必要

バーニーズ・マウンテン・ドッグの平均的な運動量は、朝晩の2回、それぞれ30分〜1時間程度を2回と言われていますが、実際には個体差が大きいので注意が必要です。

運動量の見極めは、愛犬の様子をしっかりとみながら調整してあげましょう。散歩の場合は、尻尾が下がっている頻度が多くなってくると疲れが生じている可能性があります。

また、破壊行為を中心とした問題行動が多い場合は、運動量が少なすぎる可能性があります。いずれにしても、過度な運動も運動量の不足も精神的ストレス要因になるため、個体に合った運動量の見極めをしてあげましょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、散歩というより飼い主さんとの時間を大切にする犬が多いのが特徴です。気分転換で、様々な場所に連れて行ってあげると良いでしょう

早めの社会化が必要

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、温厚な犬が多く凶暴性は低いとされます。しかし、体が大きいため少し噛んだだけでも大惨事になってしまいます

早めに様々な環境に連れていき、様々な人と触れ合わせて社会化を行いましょう。その他、飛びつきに関しても悪気がなくても人を簡単に転倒させてしまうリスクが高いので、注意が必要です。

色々な環境や他の人がいる環境で、「これはOK・これはダメ」ということを教えてあげることが大切です。

破壊行為に要注意

バーニーズ・マウンテン・ドッグに限った話ではありませんが、犬はもともと口の中に物を入れたりすることで、その物体が何物かを確かめようとします。

また、子犬期には乳歯の生え変わりで、痒みや不快感から物を噛んでしまうことがあります。これが習慣化してしまうと破壊行為の原因になるので、早めに「噛んで良いもの・噛んではいけないもの」の識別ができるように教えてあげましょう

犬のストレスを発散の1つが噛むという行為です。そのため、誤飲の危険性がない噛むおもちゃやボーンを与え、家具を中心に噛んではいけない物を噛んだ時は、「ダメ!」と言って代わりに噛んで良いものを与えることをおすすめします。

その他、破壊行為が目立つ場合は、飼い主さんとの関係性が適切か、運動量が愛犬に適しているか、十分睡眠をとることができているかなど、ストレスの原因を見極めて対策を行うことが大切です。

破壊行為は、物理的な物の破壊リスクだけでなく、誤飲を中心に愛犬の健康を害してしまったり怪我の原因になるため、十分な注意が必要です。

時間と金銭的余裕が必要

バーニーズ・マウンテン・ドッグは体が大きいので、ドッグフードや医療費、マナー袋、ペットシーツ、サークルや介護時のグッズなど想像以上にお金がかかります

全般的に小型犬や中型犬用のグッズと比較して大型犬用品は高いのですが、特に継続的にかかる費用や介護用品のことはしっかりと考えておきましょう。

一例として、愛犬のバーニーズ・マウンテン・ドッグの腫瘍摘出手術では検査費用など含め、60万円を超えることもありました。月々のペット保険も高いため、金銭的なことを踏まえて家族に迎え入れることをおすすめします。

また、前述で紹介しましたが、バーニーズ・マウンテン・ドッグは人に寄り添って生きる犬です。飼い主さんの時間的な余裕や適切なコミュニケーションが、QOL(生活の質)を維持するためには重要です。

かかりやすい病気

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、悪性腫瘍や胃拡張・胃捻転症候群を中心に命に直接関わる病気の発症率が高い犬種です。

その他、先天的・後天的な股関節形成不全に注意が必要です。

  • 悪性腫瘍
  • 胃拡張・胃捻転症候群
  • 股関節形成不全
  • 熱中症

悪性腫瘍

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、組織球肉腫やリンパ腫、骨肉腫、血管肉腫などの転移率が高い悪性腫瘍の好発犬種です。

一例として、愛犬の場合は4才半で血管肉腫を発症して全摘出手術を行い、6才程度の時に組織球性肉腫を発症しました。ヤマザキ動物看護大学動物看護学部動物看護学科の調査報告書(※2)によると、バーニーズ・マウンテン・ドッグの死亡原因第1位が悪性腫瘍・がんです(41.6%)。

遺伝子的に予防が難しいのが現状ですが、飼い主さんができることは日頃のストレスケアはもちろん、免疫力を維持するための食事や生活管理、定期的な健康診断受診です。

(※2)参考|ヤマザキ動物看護大学動物看護学部動物看護学科の調査報告書「バーニーズマウンテンドッグの健康と福祉を目指す疾病アンケート調査」

胃拡張・胃捻転症候群

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、大型犬や超大型犬に発症しやすい胃拡張・胃捻転症候群になりやすい犬種です。

胃拡張・胃捻転症候群は、胃が拡張して空気が胃から排出されずに胃が捻れてしまう緊急性の高い病気です。

胃が拡張してしまう原因は解明されていませんが、食事前後に運動させない、食器台を活用する、早食い防止、がぶ飲み防止がが予防法として重要視されています。

食事前後は、それぞれ2時間程度は激しい運動をさせないようにしましょう。また、胃拡張・胃捻転症候群は、短時間で愛犬の命を奪ってしまう恐ろしい病気です。緊急で手術しないと生死に関わるので、十分注意しましょう。

股関節形成不全

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、先天的、または後天的に股関節形成不全を発症しやすい犬種です。散歩に行きたがらなくなったり、歩き方がおかしい時は、早めに動物病院で検査を行いましょう。

なお、股関節形成不全は後肢に発症しやすく、遺伝子的な原因で関節部分の形成不全が生じやすいのが特徴です。しかし、生活環境を中心に後天的に発症するケースもあるので、愛犬の生活空間ではフローリングなどの滑りやすい素材は避けましょう。

クッションフロアを活用したり、滑りにくいカーペットを使用。フローリングの場合は、滑らないようペット用加工をしてくれる業者もあるので、利用すると良いでしょう。

熱中症

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、暑さに弱い犬の中でも特別暑さが苦手です。熱中症になってしまうと命に関わるので、夏場を中心に暑い時期や湿度の高い時期の長時間の散歩、暑い車内での留守番などは絶対にNGです。

快適な温度には個体差がありますが、室内温度は19度〜20度、湿度は50%〜60%に調整すると良いでしょう。また、夏場は早朝の涼しい時間帯や夜間がおすすめです。

愛犬の場合は、早朝5時を目安に散歩をして、日中のお出かけは車内で冷房をかけて、冷房が効いているドッグカフェを中心にお出かけをしていました。短時間だから大丈夫だと思ってしまいがちですが、10分以内に熱中症になってしまう犬もいるので、熱中症対策は必須です

バーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴

バーニーズ・マウンテン・ドッグの特徴は、温厚で人に寄り添って生きるような犬種であることです。

ちなみに、バーニーズ・マウンテン・ドッグの名前の由来は、原産地である「ベルン市」にちなんでつけられています。

そんなバーニーズ・マウンテン・ドッグですが、特徴についてもっと具体的にチェックしてみましょう!!

バーニーズ・マウンテン・ドッグの魅力は穏やかな性格

個体差があるものの、一般的にバーニーズ・マウンテン・ドッグは穏やかな性格の個体が多いのが特徴です。家族愛が深く、子犬期にしっかりと社会化ができていれば他犬や他人とも仲良くやりやすいでしょう。

人に寄り添って生きるような犬種ですので、愛情を持って子育てのように色々なことを教えてあげましょう。ただし、寂しがり屋の犬もいるので、後から新たな同居犬が加わる場合や子どもが産まれたようなケースでは、先住犬であるバーニーズ・マウンテン・ドッグの精神面のケアが大切です。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの魅力は大きな体と美しい被毛

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、大型犬の中でも超大型犬で存在感が大きいのが特徴です。家族として迎え入れるのには体の大きさから難しい部分もありますが、大きな体で甘えてくる仕草は飼い主にとってはたまらないのではないでしょうか。

また、ダブルコートの長毛種ですので被毛も美しく、短毛種よりさらに大きく見えます。定期的なブラッシングやトリミングは必要ですが、自宅のお風呂場でシャンプーしている方もいます。

育て方データ

名前バーニーズ・マウンテン・ドッグ(Bernese Mountain Dog)
毛色の種類トライカラー
※ジェット・ブラック(漆黒)
しつけのしやすさ【普通】
大きさ体高 オス:66~68cm程度、メス:60~63cm程度
体重 オス:41~54kg程度、メス:32~45kg程度
寿命6歳〜10歳
値段40~60万円

性格

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、温厚な性格の犬が多く一般的に家族愛も強い犬種です。家族と過ごすのが大好きな犬が多いので、子犬期から様々な場所に慣らして旅行にも一緒に行けるよう社会化すると良いでしょう。

十分な社会化ができていれば、他犬や他人とも仲良くなりやすいです。また、犬によって異なりますが人で言う反抗期のようなものが訪れる犬もいるので、他人や他犬と触れ合う時はしっかりと愛犬を観察しておきましょう。

寂しがり屋な一面もあるので、十分なコミュニケーション時間が確保できる方に向いている犬種です。また、頭が良く飼い主の精神面の乱れを感じ取りやすい犬が多いので、飼い主自身が大らかで穏やかな気持ちで接することが大切です。

バーニーズ・マウンテン・ドッグのしつけのコツ

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、非常に頭の良い犬種です。ネット上の頭の良い犬種ランキングでは、大抵上位に入っていませんが、実際に一緒に生活してみると飼い主の話を良く聞いて、行動をよく観察している犬が多いのが特徴です。

言葉の理解能力も高く人と寄り添って生きる犬種ですので、厳しくしつけを行うのではなく良い関係性を築くことができるよう、人の子どもと同じような感覚で色々なことを教えてあげましょう

  • 引っ張り癖や飛びつきに注意する
  • 破壊行為と誤飲に注意する
  • しつけより飼い主との関係構築が重要

愛犬にもストレスのかからない、しつけについてご紹介します。

引っ張り癖や飛びつきに注意する

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、牽引の仕事で活躍していたほど力が強く、子犬期に引っ張り癖や飛びつきのしつけを行なっておかないと成犬になってから大変です。

引っ張り癖は運動不足によるストレスや社会化不足による興奮でも生じるので、体が小さいうちに引っ張り癖が生じないようにお散歩の練習をしておきましょう。社会化で色々な場所に連れていき様々な環境に慣らしておくと、自然と引っ張り癖が生じないケースもあります。

また、楽しさや興奮、嬉しくて人に飛びついてしまうことがあります。子犬のうちは可愛いからと許してしまいがちですが、体が大きくなってから他人や他犬に飛びついてしまうと危険ですので、飛びつきの癖を子犬期に付けないことが大切です。

破壊行為と誤飲に注意する

バーニーズ・マウンテン・ドッグは体も口も大きいので、破壊行為に注意が必要です。犬は口の中に様々な物を入れる習性があるので、誤飲防止のためにも「噛んで良いもの(安全なもの)」と「噛んではいけないもの」を識別できるように教えてあげましょう。

子犬期には歯の生え変わりで特に噛み癖が生じやすいので、大型犬用の安全な噛むおもちゃを準備しておくと良いでしょう。なお、子犬の場合は商品の対象年齢をしっかりと確認することが大切です。

噛むことは犬にとってストレス発散にも役立つので、「全て噛んではいけない」のではなく、噛んで良いものが必要です。

しつけより飼い主との関係構築が重要

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、頭がよく家族愛が深い犬種です。そのため、「しつけを行う」と言うよりは愛情を持って子どものように接しながら様々なことを教えてあげるのがポイントです。

尊敬される親になるような感覚で、主導権を持つべきところは持ってメリハリのある関係構築をしましょう。

また、バーニーズ・マウンテン・ドッグに限った話ではありませんが、「この日は良かったのにこの日はダメ」・「この人は良いのにこの人はダメと言う」というような、しつけ方法は好ましくありません。

家族全員が同じ対応を取れるように、バーニーズ・マウンテン・ドッグを迎え入れる前に家族で話し合って「良いこと・ダメなこと」を統一しておきましょう。

おすすめのドッグフード

バーニーズ・マウンテン・ドッグにおすすめのドッグフードを紹介します。

バーニーズ・マウンテン・ドッグは、悪性腫瘍の好発犬種ですので免疫力が維持できるドッグフードを選びましょう。愛犬の場合は手作り食、または手作り食と総合栄養食のトッピングご飯でしたが、実際にトッピングで愛犬に与えていたドッグフードを紹介します。

なお、紹介させていただくドッグフードは、現在愛犬のゴールデン・レトリバーやボルゾイ、保護犬のドーベルマンの手作り食のトッピングとして与えています。

免疫力維持におすすめ「ブッチドッグフード」

ブッチドッグフードは、生肉に近い水分量で消化しやすいグルテンフリーのドッグフードです。

犬の腸管には、体全体の免疫細胞のうち半数以上(個体差があるものの約60〜70%)が集中しているため、消化のしやすさは腸の健康維持と免疫力維持に重要です。また、オメガ3脂肪酸も含まれている点や嗜好性の高さもポイントです。

ブッチドッグフードは3種類ありますが、種類によってはトウモロコシがそのまま便で出てくることがありますが、大型犬の体に問題が生じることはないでしょう。

コスパが良い「アカナドッグフード」

アカナドッグフードには、皮膚の健康維持や脳の健康維持、四肢や関節の健康維持に役立つ成分が含まれています。

これらオメガ3脂肪酸やグルコサミン・コンドロイチンは、サプリメントで与える飼い主さんもいますがアカナドッグフードには含まれているので、別途購入する必要がないのもメリットです。

また、アカナドッグフードには様々な種類がありますが、全般的に動物性タンパク質割合が高いこともおすすめの理由です。小型犬と比較するとバーニーズ・マウンテン・ドッグは運動量が多いので、良質な筋肉維持にも効果的なのではないでしょうか。

ちなみに、愛犬の場合はラムが主体の「グラスフェッドラム」を与えていますが、アカナには大型犬専用ドッグフードもあります。

大型犬の子犬専用は「パピー・ラージブリード」大型犬の成犬専用は「アダルト・ラージブリード」ですが、大型犬の健康に配慮しているのでバーニーズ・マウンテン・ドッグにもおすすめです。

この記事を書いた人
望月 紗貴

ドッグトレーナーとして勤務していた経験を持つ。
現在は「BOWWOW Info.」の代表で、ペット用品開発コンサルタント、フードの配合設計を主に行っている。
■保有資格
「犬の管理栄養士」「ペット看護士資格(マスターライセンス)」「ドッグトレーニングアドバイザー」など。

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